Osamu Harada Memorial ”GALLERY INADOU"

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イベントの記録

ギャラリ-概要

原田脩作品集

原田脩

シニア

協力会

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                                   2012年7月吉日
平成23年度活動報告書

                                   館主 植田義浩

おかげさまで、ギャラリー稲童は開館2年目を迎えることが出来ました。
ギャラリーを支えてくださる協力会員の皆様は総数で286人。内訳は個人会員262人、法人会員24人です。

 大雨による臨時休館を除いて、毎週土日および祝日に開館しました。年間の来場者総数は600人を超えました。 年間の活動は以下のとおりです。

①常設展示
 展示替えは2011年4月と同年10月の2回行いました。
第3期の常設展示は、原田脩の主力作品を3期に分けて展示する、3期目の最終展示でした。
 また、第4期として、10月に行った展示替えでは、「東日本大震災復興への祈りを込めて」と題し、原田脩が歩き、描いた東北の寺社、滝など47点を選んで展示しました。福島県の白水阿弥陀堂を描いた作品11点、宮城県・高蔵寺が7点、岩手・毛越寺が5点など、被災地の作品を並べました。

②主催行事
・リンボウ先生講演会と観月会: 2011年9月10日(土)
リンボウ先生に「日本人は月をどう眺めてきたか」と題して、古典文学に現れた日本人の月に対する感じ方の変遷を語っていただきました。茶会、句会、芋煮会を併せて観月会として開催しました。
 参加者は会員・一般併せて110人を超す盛況でした。
 ・有志による餅搗大会: 2011年12月24日(土)
 ・瀧月忌: 2012年3月24日(土)
 原田脩の友人久保山教善和尚による読経と法話のあと、東日本大震災支援チャリティーコンサートも開催しました。

③トピックス
 ・展示板の制作
 スケッチを展示するための展示板を制作しました。これによって、スケッチ12点が新たに展示できるようになりました。
 ・与太郎庵の改築
 研修・宿泊棟建設のため、与太郎庵を移築することにしました。
一時的に不便にはなりますが、この秋までには作業スペースが、新たな与太郎庵として立ち上がります。

今年度事業計画案
昨年度に引き続き、常設展示とギャラリー主催の行事を積極的に執り行います。
①常設展示
 ・第5期常設展示:2012年8月4日より
 「近畿シリーズ」と銘打ち、新たに見つかった若いころの作品を取り混ぜて展示します。
1970年代、京都に住んでプロの絵描きにならんとこころざし、夢中で描き続けた作品がキャンバス枠から外されて保管されていました。上加茂神社や日野の法界時、草津の長寿寺、黒谷の真如堂などの作品です。これらの作品は遺作展にも展示されていませんので、初公開になります。
 また、常寂光寺の夜桜を描いた珍しい50号の作品も見つかりました。これら40点の作品が新たに出揃います。 

 ・第6期常設展示:2013年4月以降
 西国・九州の作品を選抜して展示する予定です。

②主催行事
 ・リンボウ先生講演会:2012年9月29日(土)
 エリザベス女王在位60周年とロンドンオリンピック開催を記念し、「イギリスを語る」と題してイギリスについて大いに語っていただきます。

 ・観楓会・句会:2012年11月10日(土)
 昨年別府から移植した楓の木がしっかりと根付きました。今秋には錦の彩りをギャラリーに添えてくれるでしょう。

 ・有志による餅つき大会:12月24日(祝)

 ・瀧月忌:2013年3月23日(土)
 当日はハワイ在住の彫刻家ランディー高木さんによる彫刻展「ハワイ島の風」も開催予定です。 

③トピックス
 現在の与太郎庵を改築して、研修・宿泊棟の建設がスタートします。この研修宿泊棟は、句会や茶会だけでなく、絵画教室・読書会などの創造的な活動をするための施設です。さらに、遠来のお客様に泊っていただくための簡単なベッドルームも併設します。ここに滞在して、絵を描いたり、彫刻、陶芸などの創作活動をして頂くことも想定しています。
 構造体等の基本部分はプロにお願いしますが、床張りや板壁などの設備は有志によるセルフビルドです。この建設にあたり、一口5万円の寄付を募集します。詳しいことはあらためてお知らせいたします。