Osamu Harada Memorial ”GALLERY INADOU"

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ギャラリ−概要

原田脩作品集

原田脩

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協力会

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 20187月吉日

館主だより No.7

    ギャラリー稲童館主 植田 義浩 

原田脩記念「ギャラリー稲童」はこの8月で開館9年目を迎えます。思えば結構長い道のりでしたが、協力会の皆様の後押しと、メンバーのガンバリのおかげでどうにかここまで来ました。

8年目の昨年度も相変わらず様々な活動を行ってきましたし、思いがけない訪問者にも恵まれました。以下に主な活動を列挙し、報告いたします。

@     昨年10月の観月会では、ベルギー人のパペット(操り人形)をつかう夫婦が飛び込んできました。道に迷っていたお二人に声をかけたのがご縁でした。豊前神楽に興味をもって、神楽の行われていそうな神社を歩いてめぐっているうちに道に迷ったのだとか。夫婦のお名前はマルティンとケート。お二人はすっかり打ち解けて、観月会の楽しい時間をみんなと一緒に過ごし、ベルギーに帰ってからチョコレートを送ってくれました。この秋も来てくれるとメールが入っています。おそらくパペット持参で、ミニ公演をしてくれると期待しています。その折にはホームページでお知らせいたします。

A     117日に坂田明さんのジャズ公演、19日には林望先生の講演と立て続けに2件のイベントが開催されました。坂田さんの公演は気鋭のアーティストとのコラボ。林望先生の講演は戦前の絵師「川瀬巴水」について、図版を駆使した格調の高いものでした。わずかな期間に2つのイベントを行うのは大変でしたが、みんなの力で何とかなりました。現場で力を発揮してくれた皆様に感謝!

B     11月末には飯田高原までシイタケ栽培用のクヌギを伐採に行き、榾木を作ってシイタケ菌のコマ打ちをしました。来春にはシイタケがたくさん採れるはずです。お楽しみに。

C     年末、年始は例によって餅搗きと新年句会。句会の天賞ははるばる新潟からネット投稿の伊藤さんの句「夕暮れの かんなぎ舞や 木守柿」でした。この月には、かねてからの課題であったアトリエ棟の湿気対策のために、周囲に犬走と排水路を建設しました。これが実に大当たり。排水路のおかげで、7月の集中豪雨も無事に乗り切ることができました。

D     2月には京都の庭師浅田道雄師(本職は絵描きです)の個展が姉妹ギャラリーの「スペース216」で開催されました。浅田さんの人柄がにじみ出たような柔らかい色調の絵と、画廊の雰囲気が調和した個展になりました。打ち上げにはギャラリー稲童でお馴染みのバイオリンの山中恵理子さんが、浅田さんの大好きなバッハを演奏してくれました。

E     514日には念願だった佐渡裕さんと坂田明さんとのトークセッション「音楽ってたのしい」が実現しました。ギャラリーを維持して8年目の天からの贈り物です。詳しくは濱田さんの「関門、北九州ファンクラブ」の機関紙に寄せた文章をご覧ください。80人に及ぶ育徳館中・高生オーケストラが演奏するには庭を拡張しなければなりません。芝生の真ん中にあった茶園をわずか1日で山際に移し、芝生を拡張しました。恐るべし、農業班の底力。

F     この夏は酷暑にもめげず、「茶小屋」作りに取り組んでいます。2年前に近くの林から切り出したヒノキとありあわせの材木を組み合わせて4畳半の小屋の骨組みが何とか出来上がりました。最も安価な杉板をバーナーで焼いて屋根を葺き、床板も張り終えました。しかし、難関中の難関の「壁作り」が控えています。なんといっても「茶小屋」ですから土壁が不可欠です。泥をこね、藁を漉き込んで壁土を作るという未知の世界が待ち受けています。壁が完成するのはおそらく来年以降になると思われます。

 ※本格的な茶をするにはそれなりのしつらえが必要です。茶室は数寄屋建築が基本で、しっかりした材料を使い、高度の建築技術が求められますが、私たちにはそんな資金も技術もありませんし、茶の作法もよく知りません。しかし、茶を楽しむことはできますし、小屋を手作りすることもできます。

 したがって、この小さな小屋は茶室とは言わず「茶小屋」と称します。それでも茶にちなんで「〇〇軒」とか「××亭」といった名前は付けようとしていますが、今のところこれといった名前を思いつきません。どなたか良い名前を思いつきましたらそっとお知らせください。

 9年目の今年も、力を合わせてギャラリーを今まで以上に楽しい場所にして行くと同時に、地元のみな様にとっての文化発信基地としての役割も果たして行きたいと念じています。引続き、ご理解とご支援をお願いいたします。